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2008年12月29日
佐々木譲>警官の血・上巻
◎警官の血<佐々木譲> を是非読みなさいと<和田由美>嬢へ謹呈の作家サイン入り本を貸してもらいました。上下に分かれており親子3代警察官人生を歩んだ一家と騒然たる世相を描いた小説です。
★親父=安城清二は昭和23年警察官を拝命します。上巻一部は、昭和18年生まれの横田。昭和22年生まれの女房の時代背景を辿る歴史でもあります。帝銀事件・戦災孤児浮浪者・愚連隊・ヒロポン・不可解な男娼殺害事件を読み進み2008年に置き換えるなら、様々な動機不明な無差別大量テロ・世界を100年に一度の未曾有な経済不安がもたらすリストラ・ ホームレス・ニート・派遣・大麻の流行・・・と重なる思いしきりです。
★二部は、天王寺駐在所長だった父親が原因わからぬまま事故死として処理された父の志を継いだ息子、安城民雄は警察官の道を選択し、北大過激派への潜入捜査・ブント・赤軍派・佐藤首相訪米阻止・大菩薩事件・・最前線における警察官人生の陰影を見事に捉え戦後闇市に始まり、全共闘から現代までのあらましです。29日(月曜日)の夕方からテレビ
<カンブリア宮殿>始まるまでの4時間、時折女房に時代の流れを問いかけつつ一気に読み終えました。汝の父を敬えー。一部のポイントです。30日は御用納めです。本を読み終えテレビの主人公が語る、願いを叶える男の生き様に圧倒されました。知識より知恵。知恵よりぶち当たる精神・・その気概で下巻に挑戦するぞと、気合入ります。
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