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2008年12月15日

[2008年12/20(土)公開]・映画「天国はまだ遠く」

1007063_01.jpg★電脳縁いただいているRさんからメール届きました。「天国はまだ遠く」の映画を観て精神科医が分析していたのを、知己ある映画・プロデユーサー<ばんばん>さんが紹介していたのを思い出され、しばらく会っていない医療系の学校で倫理学の講義に映画などを用いていると、伺っていた医師に映画紹介メールをしました。
★医師からのメールに、学生は映画を鑑賞しながら爆睡してしまい、何故かレポートだけは体裁よく提出するので不思議ですとありました。
<公開劇場>ご確認ください。鑑賞される日の上映タイムテーブルをクリックされますと便利です。
★メールの返信では「天国はまだ遠く」< 公式サイト>のプレゼンを学生は気に入ったらしく、学生ともども見に行かれるようです。


★渡辺俊幸さんの素晴らしい作品を奏でているアーティスト陣も凄い方々です。 ピアノは清塚信也さん、ボーカルも熊木杏里さんと若手を起用しています。 弦楽器は、曲によって違いますが篠崎正嗣さん、朝川朋之さんなどベテランとの絶妙なバランスで仕上がったサントラだと思います。
★映画の公式サイトで、多少のストーリーは知っていましたが内容に関しては正直、二の次でした。
このタイトルなら悲哀ものかなと思っていました。私は映画を殆ど見ませんので、個人的な感想しか書けませんが一言でいうなら・・・ 「素晴らしい」と言う表現に相応しい作品です。
プロデューサーの「ばんばん」さんが精神科医が分析しているサイトを紹介していましたが、医学的見地からいっても見事だと感じました。
★自殺未遂後の反応、対処、本人の心の変化は、知らない方から見ると逆ではないかと思われるかもしれませんが、この作品では的確に描写しています。(自殺前の病状によって違いはあります)
★この作品を見る世代や、何処に着目して見ているかでも感想は変わってくるだけ、様々な現代の問題点を提起してくれています。
★現代社会に疲れての「通勤拒否」の果ての自殺未遂。
★豊かな自然の中で暮らしている里の方々でも、食材は街のスーパーで買った方が楽だという「高齢者達」。
★観光名所が自殺名所になってしまっている現実。
★豊かな自然の中に点在している廃屋・・・・。
★街での仕事を辞めて故郷に戻って農家を継いで、いつのまにか年をとってしまった老夫婦。
★三年間もお客がこなかった民宿を経営している「田村」の心情。
★廃屋の中に、埃まみれで壊れたピアノをみつけた「こと」が、酷い音で「猫ふんじゃった」を楽しそうに弾いている姿。
★その音が、野山にも響き、余りにも酷い音だったので・・・かつて、調律師だった老人が古いピアノを調律している姿を、嬉しそうに見つめている老女。
★調律が終わると、自ら演奏して老女が歌う姿。
★自殺という通常なら暗い内容を想像してしまいがちですが、スクリーンを通して伝わってくるものは明るく、答えは全て自分で出すように造られているところが魅力なのかもしれません。
★音楽、映像、俳優陣、脚本・監督・・・全てが上手くマッチした作品だと思います。
★北海道では札幌市だけの上映、それも1箇所。これも運命なのか偶然なのか、マイミクのtakoyoさんの所だけです。
★エンディングロールでは、プロデューサーのマイミク「ばんばん」さんの名前が確かにありました。

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