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2008年11月26日

映画サークル12月号原稿・「旅立ち」

 めっきり寒くなりました。皆さんが原稿読まれているのは師走。2008年12月号の原稿なんだと、つぶやき、一年って本当にあっという間に進行していく実感です。 今年の始め頃横田は中西出版さんから本の刊行依頼されました。軽く良いよと返事だけは0・2秒の早さでしたが行動伴わず来年に持ち越しです。 夢という思いがあってもそれを受け留めて支えてくれる人がいないと中々実現しません。 私の場合は本人のやる気に至らず周りへ迷惑をかけています。でも約束した以上、本腰をいれ札幌映画サークル広報紙に掲載した原稿も含め、映画を通じて学んできた人生の機微過去・現在・未来への想いに取り組んでいます。tabidachi.JPG北海道が生んだ実力人気ともに満ち溢れた松山千春(以後・千春と記載)の「足寄より」という自伝を映画化した「旅立ち」は、デビューにまつわる千春のエピソードから始まります。 千春の故郷、足寄は大阪府を凌ぐ広大な土地を有しながら人口16000人、牛18000頭という地です。大自然の環境で生まれ育ち澄み切った千春節の由来原点を感じます。 南3西1スガイビルと地下鉄東西線・白石駅近くスガイデイノス両館のみで全国に先駆け先行独占映画上映しています。郷土の先輩として応援を惜しまない政治家鈴木宗男氏は、横田の友人が主宰する新友クラブの会合に招かれ講師を務め、自分にとって後輩の千春は世にいう親友ではありません。心友ですと話し詰め掛けた人の笑いを誘いました。 朝6時半から開催された、倫理法人会の席上において宗男氏講話した時にも220人を超える参加者を前にして日刊の十勝新聞を一人で取材した千春のお父さんの話を聞かせてもらいました。 活版印刷手法でひとつひとつ活字を拾う親父さんの手作り新聞を千春が自転車で配布。千春の姉が昼は喫茶、夜はスナック営業を通じ弟の音楽好きな一面を暖かく見つめ続けます。 親子と家族の絆こそが宗男氏の政治信条に繋がった講話再確認です。貧しく無駄口を云わず頑固なままの姿勢を貫き愛情に満ち溢れた親父さんへの想い。合う度に必ず「千春、きちんと食べているか、曲を創っているか」と問いかけるSTVデイレクター恩師竹田さんの励ましから音楽に目覚めていく過程を見ていると、人と人の縁を大切にしなければいけない事が、わが身に置き換えて考えさせられました。 千春の才能をいち早く見出し、自分の人生を賭けた竹田氏は、千春が本格的な公演に力を注ぎ始めた北海道公演最終日の前日突然あの世に旅立つという突然の別れとなります。 昭和50年全国フォーク音楽祭・北海道大会こそ千春の原点です。真っ赤な作業ズボン姿に大きなサングラスにギター一本の奇抜なスタイルで現れた19歳の千春は足寄から札幌会場に来る途中交通事故に巻き込まれ事情を聴かれ開催時間にパトカーで到着し、歌い終えて審査委員(竹田氏)のギターが悪いという一言に俺の歌はどうなんだと切り返します。それが災いし入選落ちとなり「いつかチャンスが訪れるだろうから曲作り怠るな」と話してくれた竹田氏の言葉が頭から離れず「おまえらうるさい」「だまって歌を聴け」というお馴染みの千春語録も観客を圧倒させ聞き惚れるだけの天性な素質が既にデビュー以前から芽生えています。昨今の北海道酪農業界の盛衰に通ずるエピソードや千春が憧れていたヒロインが結婚し東京にいってしまう云々たくさんのドラマ鑑賞していると過疎化の問題、少子高齢化に関わるマスコミを賑わす北海道エトセトラを考えるヒントに満ちていて映画って本当に素晴らしいなあの実感を抱きました。


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