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2008年4月 4日
母はわがこの首にコードを巻き、命を奪った
◆少年の
<詩と死について>しばし、黙考しました。
気持ちを新たに気合を入れて朝ごはんの積もりで、4月4日の音読は、
<茨木のり子>さんの詩です。
◎「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
◆心が渇き、一時の悪夢に気の迷いが起きる。その時に、ばかものよ、と自分をしかる強さがあったなら。柔らかく気持ちの良いベッドには、もう戻れません
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