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2008年1月29日

50回目を迎えた映画サークルの原稿

「 銀 幕 遊 び の 流 れ 旅 」 (第50回)

<「変身」、「変心」・・・「変新」>

 アメリカにおけるゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞の発表の季節になると、日本においても前年度に公開されたキネマ旬報、日刊スポーツ、報知新聞うんぬんの邦画・洋画のランキングのベスト10を決めるイベントが目白押しとなります。
 ハリウッドでは、現在シナリオ協会などのストライキに突入し、場合によっては2008年、夏興行以降の洋画公開が危ういと云われ始めています。
 1月の半ばを過ぎて札幌映画サークルにおいても日本映画と外国映画のベスト10を発表するイベントを兼ねた新年会が、かでる2・7を会場に開催され、横田も出掛けて来ました。
参加者が6名1チームになり、今回は5チームによるランキング予想の団体戦に加えて、個人戦を加味しており、予想的中者の数にともないあらかじめ決められている点数を配分する方式でした。11位を当てると15点。上位を当てると数値が低く、上位3作品を全て当てると10ポイント。ワースト作品を的中させるのも含めて、札幌映画サークルの会員が編集したプロジェクターに投影される作品が紹介される度に、場内はどよめきました。
結果については、本誌を見ていただければ承知であり、映画を通じて人の注目する事項は映画の題材になる男と女の関係において「変わりたい男」と「変えたい女」、「変わりたい女」と「変えたい男」・・・それぞれの過去、現在、未来への目標、成果、望ましい姿、状態へ向けての波乱万丈こそが映画のゴールにおける喜怒哀楽を刺激して、映画から離れられない要因に思えました。

 映画に登場する人物の身だしなみと表情、仕草、立ち居振る舞いの動作。会話におけるときにゆっくりとか、声の抑揚から感じ取れる威風堂々・・・怖がるケース、相手へのいたわりという具合に検証していくと、映画はまさしく心理学を駆使したコミュニケーションの宝庫であることに気づきます。
 立ち止まる、歩き始める、小休止で座る。人に出会い、会話を交わし、物の受け渡しをする。時には、パーティー会場ならずとも観光地へのエスコートをするケースも当然、映画の進行には欠かせません。
 聴いて話す場面を通じて「変身」、「変心」に加えて「変新」を求めて映画につかり40数年になる横田は、札幌映画サークル発足45年、会長の岡村君は昨年還暦を迎えた事を知りました。
時代の波に乗りますかという前向きに物事へ取り組み積極的に人間関係を築くセミナー講師からの学びを映画に当てはめてみました。
 エッセイを書いて50回というひとつの節目を迎え、物語のみならず、ドキュメントやアニメ、SFにいたるまで映画の基本は弛まない人の叡智の結晶だと信じて映画館の暗闇で自分と対峙する時間を多く持つ宣言をして2008年始めの文責です。

<遊びのスガイ 横田昌樹>

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