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2007年7月20日
それでも僕はあきらめない
レースに限らず、今の世の中、いつ自分が車いす生活を余儀なくされるか分かりません。F3ドライバー・長屋宏和は 2002年10月23日、鈴鹿サーキットで時速300kmを超えるF1の前座レースに参戦し大クラッシュして、フォーミュラカーが宙を舞い、フェンスの最上段に当たり奇跡的に死を免れました。誰もが最悪を予想した中で、頸椎損傷、四肢麻痺という重度障害を負うことに・・・・。本書を読み進むと人はどのようになっても、生ある限り、新しい人生を投げ出さず、あきらめず、新しい目標に向かって生きていく不屈の精神を学びます。長屋は「だれがなんと言ってもF1チャンピオン!」だという夢に向かい、自分の環境を整え、先だけを見つめ走り続けます。1年9ヶ月に渡る日本とアメリカの入院生活にピリオドを打ち、障害者対応の自動車の運転に取り組み、ハンドル操作などの面でハンディをものともせず、ハンドカートに出場し完走。 お洒落なジーンズを履きたいと、チェアウォーカー・ファッションブランド「ピロ・レーシング」を立ち上げ、自らデザインや素材選びを行いヒップの縫い目をなくし長時間座っていてもお尻にやさしい彼ならではのアイディアを実践します。★座った状態に合わせ、お尻の股上が長い通常のズボンをチェアウォーカーがはくと、股上がお尻に引っ張られお尻が出ます。ピロレーシング・ピーチスマイルジーンズは、股上を長く取り、座った状態に合わせて作られています家族や友人、周囲の理解と手助けあればこそ、真に頑張る人、あきらめない人が長屋のまわりに集まってくるの事が分かります。 中学時代、イジメにあったことも赤裸々に語り、人生を変えたF1レーサーになるという夢を抱き続けることで、イジメにも耐え、新しい仲間とも知り合えたという件は感動的です。一念発起してレーシングカート参戦、フランスのレーシングスクール留学、F3へのステップアップの経験が、現在の長屋の人との関わり方にも大きく影響している様でした。 誰しも挑戦し続ける精神力も持ち合わせ、夢を持ち続けることがいかに大きな力を発揮し、人を輝かせるかを実感させてくれた本です。人工呼吸器装着、24時間在宅介護の3男の親父として息子ともども「私もまだあきらめる年齢じゃない。もうひと花咲かそうと思うにいたる本です。
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