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2009年7月26日
めぐり逢うべき誰かのために―明日なき生命の詩
◆健常者の場合、状況に応じて着替え、用便、洗面、食事、入浴、睡眠、運動のすべてを自分の思いのままに対応できます。
◆25日の音読=詩を書いた石川正一君と、同じ筋ジスという難病だった私の3男は、何ひとつ自分ではすることが出来ませんでした。
◆筋ジスの中でも20歳が生命維持の限界と宣告された石川君、我が息子の壁は、石川君23歳、息子30歳までの延命はしたもののそれ以上でもなく以下でもない懸命な青春そのものです。闘病生活をものともせず肉体と精神の完全燃焼への挑戦です。息子と同じ病で人生に立ち向かう後輩へ生前使用していた人口呼吸器を寄贈しに八雲にある専門病棟へ妻ともども出かけました。
◆現在八雲に赴任されている河原医師から石川君の本を手渡され読了しました。3男が家族の絆の大きなポイントでした。3男が兄のごとく母のごとく慕っていた八雲病院の皆さんと、息子へ有う・・・・
◎石川正一君14歳の詩
★たとえ短い命でも生きる意味があるとすればそれはなんだろう
働けぬ体で一生を過ごす人生にも生きる価値があるとすればそれはなんだろう
もしも 人間の生きる価値が社会に役立つことで決まるなら
僕たちには生きる価値も権利もない
しかし どんな人間にも差別なく生きる資格があるのならそれは何によるのだろうか
◎18歳誕生日の詩
★青春は生命力なのだ
たとえ行く手に岩山が
たちはだかろうとしてもためらわず
力いっぱい登りつめるのだ
雨と風との戦いかもしれない
だが目的という名の磁石を
心に持つならば、そこに生きる喜びがあるのだ
◎20歳の壁を突き破って
★バカモノそれでいいのか、早く死のうと長く生きようと
20歳をこえようとこえまいと
人間は有限な存在に変りはないのだ
生きている限りは何かをしなければならない
お前は伸びようとしている芽なのだ
★世の中にあるものすべてを、たべてしまえ、くってしまえ
なんでも胃袋でこなしてしまえ
そして心の目を育てるのだ、たくましい雑草となるのだ
物を見つめる強い目と吸収する心
それが生きる原動力なのだ
◆息子と重ねあわせた正一君の詩を音読です。死してふたりの心は不滅です。
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