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2009年6月 3日

ペンを折られた新聞記者=「運命の人」二

4163281207_09_MZZZZZZZ.jpg◆「運命の人」一では国家を揺るがす新聞敏腕記者のスクープ取材を巡る政治家・官僚・マスコミ夫々における熾烈な戦いが中心に作者、山崎豊子さん渾身なる筆裁きでした。国家の機密を護る側、その機密の舞台裏に密約があるという想定の中から機密漏洩に伴う、花形新聞記者「弓成亮太、逮捕する!」ところから始まります。
◆「運命の人」二において、極秘文書の漏洩に激怒した時の権力者の示唆で外務省と捜査当局に瞬時に伝わり取材側と機密を提示した官僚双方二人は警視庁に逮捕され記者と取材源の逮捕という前代未聞の事件に、世論は燃え上がり知る権利を掲げて新聞界は一大キャンペーンの結果、釈放された弓成は言論の自由のために闘うヒーローのように迎えられます。
◆負けてはいられない検察は、起訴状で弓成と三木の間に深い関係があったことを暴露し、起訴状の「情を通じ」とい淫靡な表現の破壊力に伴い、一転して逆風に変わり家族をも引き裂き、政府は密約を覆い隠すため、問題を個人のモラルにすり替え、その結末は三・四に引き継がれます。


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