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2009年1月 8日
名画座番外地
★大学に通っていた40年前、私は池袋・浅草の映画館へ足を運びました。★常套用語ならば「古き良き時代」のことです。本日の一冊は、お客さん、下手な映画より断然面白い館内でたき火しちゃダメっというリアルな記述に満ち、幻冬舎アウトロー大賞(ノンフィクション部門)特別賞受賞した<名画座番外地>
★三百六十五日のほとんどをヤクザ映画の上映にあてたワイルドな劇場、新宿昭和館を舞台にしています。惜しまれつつも閉館した伝説的名画座の従業員、川原 テツによる、額から血を流しながら徘徊する男、スクリーンの中の高倉健に喧嘩を売る酔っぱらいを含め世間から見放された見本市の様相を、従業員として20年間務めた著者が
<壮絶なる記録>を第1章 無法地帯◆第2章 客も客なら◆第3章 新宿残侠伝◆第4章 春夏秋冬◆第5章 新兵教育係◆第6章 楽日壮絶なる馬鹿騒ぎに活写しています。
★額からタイガー・ジェット・シンのように血をドクドク流したオッサンが、上映中の場内を徘徊し、『分からないんだよう、でも何だかとっても痛いんだよう』と泣きながら訴えていたこともある」の記述を読んでいると、普段なかなか目にすることのできない危ない内情を垣間見れて笑いつつもしんみり泣ける物語作品と言えます。
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