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2007年5月29日

★札幌映画サークル広報紙原稿「 銀 幕 遊 び の 流 れ 旅 」 (第43回)

◆ トラックバッグ記載の文章を読み返すと文脈が不明な部分があったり、ページ数の尺にあわせて、改筆し最終的に(1Pちょうどに納めました。推敲の過程に関心ある方<ジーコ内山劇場「天才馬鹿」> 最終原稿です。 
★横田は、5年ほど前、鳥肌実・綾小路翔が出演した故・山田花子の脈絡の無い展開の原作を映画化した作品『魂のアソコ』の札幌での上映にあたり、上映実行委員会のメンバーから相談を受け、アドバイスしました。鳥肌実と、ヒロイン・ルリ子を演じた画家・立島夕子の怪演が際立ち、しびれた記憶あります。今回、ジーコ内山改めさそり監督の新作『天才馬鹿』の上映会(札幌スピリチュアルホール)に招かれ、出かけてみました。
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“アーバンギャルド”は、映画主役の松永天馬(本名)君の履歴によると、雑誌編集者~今はホームページ制作者であり、将来は小説家になる予定の幅広く音楽、映像、演劇など、芸術全般に色目を使ったミニライブでした。童貞的執着と処女的情熱に満ち満ちた21世紀の東京で活動するユニットポップ&詩の朗読や映像を盛り込んだパフォーマンス演出、アングラ感覚充分の不思議な空間でした。
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加えてジーコ君の語る、女囚さそりのおもしろいところ、またここを私はとりいれてる!等々、舵芽衣子になりきってのシャンソンショーを愉しく鑑賞できました。知る人ぞ知るジーコ内山の自己紹介も愉快であり、舵芽衣子、性別・女性、現住所・海外、誕生日4月08日、血液型B型、趣味・映画鑑賞、音楽鑑賞、グルメ、旅行、アート、読書、美容、ダイエットの申告は謎に満ちています。北野武監督の「監督・ばんざい!」、松本人志監督の「大日本人」もぶっ飛ばすと自画自賛する「天才馬鹿」上映にあたり、『ブワッハッハッハッハッハッハッハ! 大ヒットだよ!』と、監督の意気込みに圧倒されます。夢は大胆にも限りなく大きくベネチア映画祭グランプリ受賞! カンヌ映画祭パルムドール受賞! ベルリン映画祭金熊賞受賞! アカデミー作品賞受賞! キネマ旬報ベスト1受賞! 映画秘宝トンデモ映画賞受賞! 映画芸術ワースト1受賞! 世界興業ランキング1位①天才馬鹿②ロード・オブ・ザ・リング③タイタニック 日本興業ランキング1位①天才馬鹿②千と千尋の神隠し③ハウルの動く城“「千と千尋の神隠し」、「タイタニック」、「どろろ」を超えた超大作!”うんぬんの映画宣伝チラシの文字にびっくり。横田が思うに馬鹿と天才は確かに紙一重なのかもしれません。魂のアソコの主役を担ったカリスマ的人気を持っていた信者が映画館へ足を運び、山田花子追悼の話題が今回の場合に置き換えると、松永天満とのコラボレーションなのかもしれません。残念ながらマニア人気の域であり、歌のヒットする予感とともに「天才馬鹿」動員も今後期待できそうです。今一度“特殊漫画家”の根本敬に「山田花子は実は絵が非常に上手く、どんな絵でも描ける」と評価され『なかよし』時代は丸っこい古典的ギャグマンガ調の画風で人気作家の地位に登りつめ「神の悪フザケ」あたりから荒々しくギクシャクした路線に移って絵柄の猥雑さやストーリー展開の不条理さも手伝い漫画家として順風満帆の歩み半ばで人生を終え、死して後に映画を鑑賞する人の多数から熱狂的なファンが増えました。「魂のアソコ」の経緯に照らし、ジーコ内山君の憂いを込めたシャンソンの調べが耳に残ります。モデルや女優としても最近活躍しだしているというアーバンギャルドの女性ボーカリストが横田の今回のイベントにおける収穫発見であり、CDを買い求めサイン+握手に微笑みです。
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遊びのスガイ 横田昌樹

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